初めての海外ディズニー、上海と香港どっち?──実体験から語る、後悔しない選び方

初めての海外ディズニー、上海と香港どっち?──実体験から語る、後悔しない選び方

「海外のディズニーに行ってみたい」──そう思ったとき、あなたはきっとワクワクと同時に、少しの不安も感じているのではないでしょうか。

東京ディズニーリゾートとは違う、海外ならではの体験。言葉が通じるだろうか、迷わずにたどり着けるだろうか、楽しめるだろうか──初めての海外ディズニーには、期待と同じくらい心配事もついてきます。

日本から行きやすい海外ディズニーの選択肢として、まず浮かぶのが「上海ディズニーランド」と「香港ディズニーランド」ではないでしょうか。実際、どちらも日本から数時間で行ける距離にあり、週末を含めた3〜4日間の旅行でも十分に楽しめる魅力的な目的地です。

しかし、いざ調べ始めると、こんな情報に出会うはずです。

上海ディズニーランド

  • 日本から近い(フライト時間3時間前後)
  • LCCも多く航空券が安い
  • 新しくて最先端のアトラクションが多い
  • パークの規模が大きく見応えがある

香港ディズニーランド

  • 上海より少し遠い(フライト時間4〜5時間)
  • 航空券はやや高め
  • パークの規模はコンパクト
  • 開園から時間が経っている

条件だけを並べて見ると、「上海の方が良さそう」と感じる方が多いのも当然です。実際、私自身も最初は上海にかなり心が傾いていました。航空券も安いし、新しいアトラクションも多いし、何より近い──選ばない理由が見つからないように思えたのです。

それでも、最終的に香港を選び、実際に訪れてみた結果、「海外ディズニーが初めてなら、香港で本当によかった」と心から感じています。そして今、もし友人に「初めての海外ディズニー、どっちがいい?」と聞かれたら、迷わず香港をすすめるでしょう。

この記事では、海外ディズニー初心者の視点に絞って、なぜ上海ではなく香港をおすすめしたいのか、価格や距離以上に大きかった「安心感の差」を、実体験をもとにお話しします。これから初めての海外ディズニーを計画しているあなたの、判断材料になれば幸いです。

正直な比較──上海は「近くて安い」、香港は「安心」

まずは、誰もが最初に気になるであろう基本情報から、正直に比較してみましょう。

上海ディズニーランドの魅力

上海ディズニーランドは、2016年にオープンした比較的新しいパークで、ディズニーパークの中でも最先端の技術やアイデアが詰め込まれています。

良い点

  • 日本から近い:東京から約3時間、大阪からなら2時間半程度のフライトで到着します。週末の弾丸旅行も可能な距離です。
  • 航空券が安い:LCC(格安航空会社)の路線も多く、セールを狙えば往復3万円台で行けることもあります。
  • 最新アトラクションが豊富:『パイレーツ・オブ・カリビアン』や『トロン』など、他のパークにはない最新技術を使ったアトラクションが楽しめます。
  • パークの規模が大きい:広大な敷地に多彩なエリアがあり、見応えは十分です。

気になる点

  • 言語の壁:基本的に中国語がメインで、英語は「通じることもある」というレベルです。案内表示も中国語中心のため、予習が必要です。
  • パークが広すぎる:初めての訪問だと、どこに何があるか把握しづらく、移動だけで疲れてしまうことも。
  • 混雑が激しい:中国国内からの来園者が多く、特に休日は待ち時間が長くなりがちです。
  • マナーの違い:文化の違いから、並び方や騒がしさに戸惑うことがあります。

香港ディズニーランドの魅力

香港ディズニーランドは、2005年に開園した、コンパクトながら洗練されたパークです。

良い点

  • 言葉の壁が低い:英語表記が基本で、キャストも英語が通じます。中国語ができなくても、ほぼ困りません。
  • 移動がシンプル:空港から電車1本、乗り換えも分かりやすく、初めてでも迷いにくい設計です。
  • パークがコンパクト:1日でしっかり回れるサイズ感で、「回りきれなかった」という後悔が少ないです。
  • 比較的空いている:上海に比べると混雑が穏やかで、アトラクションの待ち時間も短めです。
  • マナーが良い:国際的な観光地として整備されており、快適に過ごせます。

気になる点

  • 上海より遠い:フライト時間が4〜5時間と、やや長めです。
  • 航空券がやや高い:LCCの選択肢が少なく、往復5万円〜が相場です。
  • パークの規模:上海に比べるとコンパクトで、アトラクション数は少なめです。

こうして並べてみると、条件面では上海が有利に見えます。しかし、ここで一つ大事なのが「海外ディズニーが初めて」という前提です。

海外ディズニー初心者にとって一番大事なのは「余裕」

海外ディズニーは、東京ディズニーリゾートとはまったく勝手が違います。

空港からホテルまでの移動、言語、食事、チケットや入園の流れ──これらすべてが初体験です。慣れない環境の中で、パークを楽しみ、写真を撮り、食事をして、ショーを見て、お土産を買う──これだけでも、想像以上に体力と精神力を使います。

実際に香港ディズニーを訪れて強く感じたのが、「楽しさは、余裕があってこそ」ということでした。

言葉が分からず不安になったり、道に迷って焦ったり、システムが理解できずに困ったりしていては、せっかくのディズニーマジックも半減してしまいます。初めての海外ディズニーで大切なのは、アトラクションの数や規模の大きさではなく、「安心して楽しめる環境」なのです。

そして、その「安心感」という点で、香港は圧倒的に優れていました。

香港を選んでよかった理由① 移動と導線がとにかく分かりやすい

海外旅行で最初に不安になるのが、空港からホテル、ホテルからパークへの移動ではないでしょうか。慣れない土地で、言葉も通じないかもしれない状況で、重いスーツケースを持って移動するのは、想像以上にストレスです。

香港ディズニーの場合

香港国際空港に到着したら、MTR(地下鉄)の「エアポート・エクスプレス」または「東涌線」に乗り、その後「ディズニーリゾートライン」に乗り換えるだけです。所要時間は約40分〜1時間程度。

特に素晴らしいのが、乗り換えの分かりやすさです。案内表示は英語と中国語で明確に書かれており、「Disney Resort」という文字を追っていけば、ほぼ迷うことなくたどり着けます。ディズニーリゾートライン自体もミッキーの装飾が施された可愛い電車で、乗った瞬間から気分が盛り上がります。

パーク周辺も整備されており、ホテルからパークへの移動もシンプルです。ディズニーホテルに宿泊すれば、徒歩またはシャトルバスで簡単にアクセスできます。

実際、私は初めての訪問でほぼ迷わず、スムーズに移動できました。海外でこれができるというのは、精神的に本当に楽です。旅の最初からストレスを感じずに済むことで、パークに着く頃にはすでにリラックスしていました。

上海ディズニーの場合

一方、上海ディズニーへのアクセスは、やや複雑です。浦東国際空港から地下鉄を乗り継いでパークへ向かう場合、2〜3回の乗り換えが必要で、所要時間も1時間半以上かかります。

案内表示は主に中国語で、英語表記があっても小さく、慣れていないと見落としてしまうこともあります。初めての海外ディズニーで、いきなりこの複雑さに直面すると、到着前から疲れてしまう可能性があります。

もちろん、タクシーやリムジンを利用すれば楽ですが、その分コストもかかります。初心者にとっては、「シンプルで分かりやすい」ことが何よりも価値があるのです。

香港を選んでよかった理由② 言葉の壁をほぼ感じなかった

海外ディズニーで二番目に不安なのが、言語の問題です。アトラクションの説明は理解できるだろうか、レストランで注文できるだろうか、困ったときにキャストに助けを求められるだろうか──こうした心配は、誰もが抱くものです。

香港ディズニーの場合

香港は、イギリス統治時代の影響もあり、英語が広く使われています。ディズニーパーク内では、案内表示、メニュー、アトラクションの説明、すべてが英語と中国語で併記されています。

キャストの方々も、ほぼ全員が英語を話せます。しかも、ゆっくりと分かりやすく話してくれるため、中学英語レベルでも十分にコミュニケーションが取れます。「Excuse me」「Thank you」といった簡単なフレーズだけでも、困ることはほとんどありませんでした。

レストランでの注文も、メニューに英語表記と写真があるため、指差しで伝えられます。キャラクターグリーティングでも、キャラクターたちが身振り手振りで反応してくれるので、言葉が通じなくても楽しい時間を過ごせました。

中国語が一言も分からなくても、本当に困る場面がなかったのです。この安心感は、初めての海外ディズニーでは何物にも代えがたい価値があります。

上海ディズニーの場合

上海では、基本的に中国語がメインです。英語は「通じることもある」というレベルで、キャストによっては全く通じないこともあります。案内表示も中国語が大きく、英語は小さく併記されている程度です。

アトラクションの説明やショーのアナウンスも、基本は中国語です。事前に内容を調べておかないと、何が起こっているのか分からないまま終わってしまうこともあります。

翻訳アプリを駆使すれば何とかなる場面も多いですが、それでもストレスは感じます。アトラクション以前に、「ちゃんと理解できるか」が不安になってしまうのは、初めての海外ディズニーでは大きなマイナスです。

香港を選んでよかった理由③ パークがコンパクト=失敗しにくい

「香港ディズニーはコンパクト」と聞くと、物足りなく感じる方もいるかもしれません。しかし、初めての海外ディズニーにとって、これは大きなメリットです。

香港ディズニーの場合

香港ディズニーランドは、1日あればメインアトラクションをしっかり回れるサイズです。パーク内の移動距離も短く、「あのエリアに行きたいけど遠い…」と諦める必要がありません。

この「回りきれる」という感覚は、満足度に直結します。せっかく海外まで来たのに、「時間が足りなくて半分も回れなかった」という後悔をせずに済むのです。

また、コンパクトだからこそ、初めてでも全体像が把握しやすいです。「次はあっちに行こう」「あのアトラクションはあの辺にあったはず」と、迷わずに行動できます。移動で体力を奪われることもなく、余裕を持ってパークを楽しめました。

1日でも十分に満足でき、「海外ディズニーって楽しい!」という成功体験を作りやすいのが、香港の大きな魅力です。

上海ディズニーの場合

上海ディズニーは、その規模の大きさが魅力である一方、初心者には少しハードルが高いと感じました。パークが広大で、エリア間の移動だけでもかなりの距離を歩きます。

1日では到底回りきれず、2日間でもすべてを体験するのは難しいほどです。事前にしっかりと計画を立てておかないと、「結局何も満足に見られなかった」という結果になりかねません。

もちろん、それだけ見応えがあるということでもありますが、初めての海外ディズニーで、計画段階から高度な戦略が必要になるのは、ややハードルが高いと言えます。

香港を選んでよかった理由④ 混雑が穏やかで快適

海外ディズニーを楽しむ上で、意外と大きな要素が「混雑具合」です。どれだけ素晴らしいアトラクションがあっても、何時間も待つのでは疲れてしまいます。

香港ディズニーの場合

香港ディズニーは、上海に比べると比較的空いています。平日なら、人気アトラクションでも30〜60分待ち程度で乗れることが多く、空いている時間帯なら15分以下ということもあります。

ショーやパレードも、開始直前に行っても良い場所で見られることが多く、何時間も前から場所取りをする必要がありません。レストランも、予約なしでスムーズに入れることが多いです。

この「余裕」が、旅全体の快適さを大きく左右します。待ち時間が短ければ、その分たくさんのアトラクションに乗れますし、疲れたときに休憩する時間も取れます。

上海ディズニーの場合

上海ディズニーは、中国国内からの来園者が非常に多く、特に週末や祝日は激しく混雑します。人気アトラクションは2〜3時間待ちが当たり前で、ファストパスやスタンバイパスのシステムを駆使しないと、1日に数個しか乗れないこともあります。

また、文化の違いから、並び方や騒がしさに戸惑うことがあります。列に割り込んでくる人がいたり、大声で話す人が多かったりと、日本人にとってはストレスに感じる場面も少なくありません。

初めての海外ディズニーで、こうしたストレスを抱えながらパークを回るのは、せっかくの楽しい旅行が台無しになってしまう可能性があります。

上海は「慣れてから」でいい理由

ここまで香港を推してきましたが、誤解しないでほしいのは、上海ディズニーランド自体は本当に素晴らしいパークだということです。

最新技術を使ったアトラクションの迫力、他にはないユニークな体験、そして圧倒的なスケール感──これらはすべて、ディズニーファンなら一度は体験したい魅力です。

ただし、それらを十分に楽しむためには、ある程度の「海外ディズニー慣れ」が必要だと感じました。

  • 広大なパークを効率よく回る計画力
  • 言語の壁を乗り越える対応力
  • 混雑の中でも楽しむ精神的余裕
  • 文化の違いを受け入れる柔軟性

これらは、初めての海外ディズニーで一度に身につけるには、少しハードルが高すぎます。

私自身、香港で「海外ディズニーってこういう感じなんだ」という感覚をつかんだ後に上海を訪れたら、きっともっと楽しめるだろうな、と感じました。香港で基礎を学び、上海で応用編に挑戦する──この順番が、最も満足度が高いのではないでしょうか。

実際のスケジュール例──香港なら無理なく楽しめる

具体的なイメージを持っていただくために、香港ディズニー2泊3日のモデルスケジュールをご紹介します。

1日目(到着日)

  • 午前:日本出発、香港到着
  • 午後:ホテルチェックイン、パーク外のディズニーエクスプローラーズ・ロッジやショッピングエリアを散策
  • 夜:ホテルでゆっくり休む

2日目(パーク満喫日)

  • 開園からパークイン
  • 午前:人気アトラクション(ミスティック・マナーやビッグ・グリズリー・マウンテンなど)を攻略
  • 昼:レストランでランチ
  • 午後:ショーやキャラクターグリーティング、残りのアトラクションを楽しむ
  • 夜:ナイトショーを鑑賞してからホテルへ

3日目(帰国日)

  • 午前:ホテルをチェックアウト、最後のショッピングや街歩き
  • 午後:空港へ移動、帰国

このように、無理なく余裕を持ったスケジュールで楽しめるのが香港の良いところです。パークがコンパクトなので、1日でも十分に満足でき、2日目は朝からゆっくり出発しても問題ありません。

まとめ──最初の1回目は「安心できる香港」がおすすめ

もしあなたが今、

  • 海外ディズニーが初めて
  • 上海と香港で迷っている
  • できれば失敗したくない

そう思っているなら、私は迷わず香港ディズニーランドをおすすめします。

近さや航空券の安さだけで見ると上海は魅力的です。しかし、初めての海外ディズニーで一番大切なのは、「安心して楽しめること」です。

言葉の壁が低く、移動がシンプルで、パークがコンパクトで回りやすく、混雑も穏やか──こうした「余裕」があるからこそ、ディズニーマジックを心から楽しめるのです。

香港で海外ディズニーに慣れてから、次のステップとして上海へ挑戦する──この順番が、最も満足度が高く、後悔のない選択だと、実体験を通して強く感じています。

初めての海外ディズニーが、最高の思い出になりますように。準備万端で、素敵な旅を楽しんできてください


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